著/松岡和美
本文175頁/くろしお出版/2015年
この本は、初学者が手話言語学の基本知識を得るための入門書として作られました。
読者として想定されるのは「言語学の基本知識を持たない」「手話言語学の基礎を勉強したい」ろう者と聴者です。
初期日本語を母語としないろう者に配慮し、専門用語にはふりがなをつけています。
また、ろう者が読みやすいよう、また内容を日本手話で表しやすいように、この本は短い文で平易な表現を用いて書かれています。
言語学の知識がある読者のために、各章の最後に「もっと詳しく知りたい人のために」というセクションを設けました。
手指を使うコミュニケーションのすべてが「手話言語」ではありません。
ここでは、この本が扱う「手話言語」が何を指しているのか、様々なタイプの手話使用者を比較しながら提示します。
(はじめに より)